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映画「ヴェノム」 感想:ネタバレなし 全米で異例の大ヒットした理由を語ってみた

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                                                ©2018 Revange of the Fan

こんちくわ! Shygonです!

今回は大人気マーベルコミックス原作である「スパイダーマン」からのリメイク映画

ヴェノム

を熱く語りたいと思います。

2018年秋に公開された「ヴェノム」は「スパイダーマン」の悪役としてこれまでの様々な映画に出現し、アンチヒーローとして名高い人気があるキャラクターの一人です。過去の世界観や設定を全て捨て去り、新たな視点でリメイクされました。

 

ヴェノムとはなにか?

「ヴェノム」はマーベルコミックスを原作とする「スパイダーマン」の中で登場する悪役です。地球外生命体の寄生虫で「シンビオート」と呼ばれ、人に寄生したところから「ヴェノム」と呼ばれるようになりました。「ヴェノム」となった人間はシンビオートと自分自身の二重人格の中で存在し、「ヴェノム」自体にも意識があり、ヴェノムと人間の頭の中で会話が成立するのです。

「ヴェノム」に取り付かれた人間は超人的な腕力、運動神経を得て、自己治癒能力にも長けています。原作ではピーターパーカー(スパイダーマン)を妬む新聞記者エディブロックが「ヴェノム」となって「スパイダーマン」に立ち向かうように描かれています。

本作でもエディ・ブロックが主人公として登場しますが、諸事情によりスパイダーマンではなく、カールトン・ドレイクが敵役として、エディに立ち向かいます。

*諸事情については下記参照

あらすじ

マレーシアの山奥に宇宙から突如謎の宇宙船が墜落する。

その宇宙船には寄生虫「シンビオート」が隠れており、それは人に寄生すると超能力を得て、暴れまわる恐ろしいものであった。

人々はそれを知るよしもなく、時間だけが立ってゆくのであった。

場所は変わって、アメリカのサンフランシスコ。

報道の世界で世界中に取材にいき、報道記者として働くエディ・ブロックは弁護士の彼女アニーと潤風満帆な生活を送っていた。しかし、事態は急に一変してしまう。

エディが「ライフ財団」に取材に行ったとき、彼が疑問に思っていた疑惑について創始者カールトン・ドレイクに真意を訪ねたのであった。

大きな影響力を持ったカールトンによって、次の日エディは仕事をやめさせられ、再就職ができないほど圧力をかけられてしまうのであった。

それから幸せでだった生活が一変し、最愛の彼女アニーまでもが彼の元から離れてしまい、酒浸りの日々を送っていた。その頃、カールトンはとんでもない野望を実現するため行動に乗り出していたのであった。

宇宙に人類が行くため、彼は人間が「ヴェノム」となりエイリアンと人間をさせるため、人体実験を繰り返していたのであった。そんな状況に心を痛めた一人の研究員がエディの元に出向き、告発するように情報提供をした。

その事実確認のため、研究室に潜入したエディは「シンビオート」の暴走で、自らの体に寄生され、「ヴェノム」となってしまうのであった。そこから実験物を奪われたカールトンとエディの攻防戦の幕が開けるのである。

 

ヴェノムの評価とは?

僕個人的にはこの映画は好きです。

理由を語る前に少し本作について触れたいと思います。

大人気俳優のトム・ハーディを主演に迎え、恋人役にミシェル・ウィリアムス、敵役に実力派俳優のリズ・アーメッドが演じます。監督は割とシュールな映画をこれまで撮ってきたルーベン・フライシャーが務めました。

自他共に認める実力派俳優たちが共演したこともあり、ものすごく迫力のある映像に出来上がっていました。

雑な描写が多々あるものの、僕が好きな理由はただひとつです。

 トム・ハーディの演技がエグすぎる件

寄生虫が寄生した体なので、自分の体に違和感を覚え、顔色が当然悪くなります。

寄生された体に慣れないエディを演じるトム・ハーディの顔色は演技の幅を超え、本当に現実を生きている気がします。

一匹オオカミ的な立ち位置で暴れる様子は「マッド・マックス」を彷彿させ、ヴェノムによってコントロールされる彼のさまはまさに演技など存在せず、本当に頭のイかれた酒浸り野郎なのです。

ヒーロー映画が次々公開される中、もうある程度型に収まる部類になり個人的には新鮮味はありませんが、ただのヒーロー映画の枠を超え、立派な見応えのある映画に仕上げたのは紛れもなく彼の天才的な演技ただひとつだと言えるでしょう。

 1人2役やっているトム・ハーディもはや恐ろしい件

本作ではヴェノムの特殊の声が本人のエディとが頭の中で繰り広げる会話にユーモアがあり、本作の魅力ポイントの一箇所ですが、そのトーンの低いヴェノムの声さえもトム・ハーディ自身が演じているというのが事実です。

過去に「ダークナイト ライジング」ではバットマンの宿敵として登場したベインでもトムが演じていましたが、他の作品でもよく1人2役を演じることがただでさえ多いトムの莫大な経験値がこの映画を成功に導いたと行っても過言ではありません。

 編集が雑すぎる件

ここでは多少のネタバレが含まれます。

ひどいアクション映画によくありがちなことですが、アクションシーンのつなぎの部分で明らかに不可能なことがいきなり起こったりする病気がたまにあります。その病気が本作で発症したところが発見されました。

例をあげると、ヴェノムが警察に建物を包囲されているとき、誰も戦闘員以外入れない状況のはずなのに彼女がきて頭おかしくなったエディを説得するシーンがありますが、なぜ彼女がちゃっかり入れるのは謎です。他にも似たようなシーンが多く見られました。

 

製作上での複雑すぎる本作の舞台裏

映画を製作するとなるといつも発生する製作上の諸事情。本作でもきっちりその舞台裏でめんどくさいことが起こっているのです。

マーベルコミックを原作とする映画が次々と公開を控える中、ディズニーがマーベルコミックスを買収するとさらに事態が深刻化したのです。

いま「アベンジャーズ」として登場しているキャラクターは全てディズニーが所有しています。しかし同じマーベルコミックスを原作としているのに「X-MEN」、「ファンタスティック・フォー」や、「スパイダーマン」は実はディズニーのものではないのです。しかし、SONY(スパイダーマンを所有)とディズニーの話し合いの結果、「スパイダーマン」だけはMCU(アベンジャーズ)に入れるようになったのです。

ここで問題が発生するのです。「ヴェノム」はスパイダーマンで悪役として登場するキャラクターですが、肝心の主人公のピーター・パーカーはMCUに出張中なのです。

なので、同じ物語のキャラクター同士が共演することができないのです。

 

最後に

ヒーロー映画ではすっかりおなじみになったエンドクレジット後の次回に繋がる追加の映像に「ヴェノム2」で敵になると言われている「レッドヴェノム」がゲスト出演します。ヒーロー映画には珍しいアンチヒーローを主人公に迎え、コメディ路線でも戦わなかった野心作で、僕は全体を通して気に入らないシーンはあるものの、好きです。

トム・ハーディのインタビューの中で非常に面白いシーンがあったので最後に紹介したいと思います。彼はインタビューの中で、記者に一番面白いシーンはどこですかと聞かれました。すると彼は

 

 カットされた40分かな

 

と答えました。そこからファンの間では最悪映画なのではないかと憶測が飛び交いましたが、それほど編集が雑すぎるなあと思ってしまいました。

びぇ!

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