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アメリカ在住大学生が映画について熱く語っているブログ

アメリカの闇と大阪なおみ選手の悔しすぎる神対応が同時に露わになった2018年全米オープンを振り返る

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こんちくわ!Shygonです!

2018年テニス全米オープンで日本人選手史上初の快挙

大阪なおみ選手が優勝したことについて言及したいと思います。

 

同じ同世代の日本人として、

世界の晴れ舞台で活躍する彼女には多くの日本人が勇気をもらいました。

しかし、そんな試合の最中観客からのブーイングが始まり、試合後のインタビューまでそれが続く始末でした。

 

僕はこの試合を見た後、ひどく落胆したと同時に空しさが湧き出てきたのです。

 

この試合こそがいまのアメリカを色濃く反映していると思い、僕自身の思っていることも最後に綴りたいと思います。



全米オープンで起こった悲劇の初女王

今回の詳細は日本のニュースを見る限り、重要なことを日本のメディアは書き忘れていると思いますので、試合の流れを簡単にまとめます。

 

四大大会のひとつに数えられるUSオープンで今回の騒動が起こりました。

日本人女子史上初の決勝進出を決めた大阪なおみ弱冠20歳と元世界ランキング1位のセリーナウィリアムス選手が戦いました。試合結果は大阪なおみがストレート勝ちでウィリアムスを下し、初優勝を飾りました。

 

しかし、その晴れ舞台となるはずの授賞式はまるで悪夢だったのです。

 

試合の途中、ウィリアムス側のコーチがウィリアムスに指示をしたということで審判が散々警告したのに、改善されなかったとしてペナルティを課したのです。その判決に不服として、ウィリアムスは試合を一時中断してまで、抗議するのです。そしてアメリカテニス界のレジェンドを応援するアメリカ国民のブーイングが始まったのです。試合中、大阪選手は何が起こっているか気が付かなかったようでしたが、そのままウィリアムスは態勢を立て直すことができず、ストレート負けをしました。

 

 

試合のハイライトなどを見直した結果、ウィリアムスの試合中の主張はこうでした。

(以下試合中の彼女の英語を勝手に翻訳)

「私はコーチング(指示)は受けてない。そんな不当な判決は許さない。あなた(審判)は謝るべきよ。」

「こんな程度のこと男子テニスではみんなやっていることよ。私は生まれた娘に誓ってやっていない。」

結局彼女の怒りは終始収まることなく、怒りでテニスラケットを少なくとも2本かち割るほど動転していたのです。彼女は昨年女の子を出産し、アメリカではレジェンドのカムバックを歓迎するムードにあったのです。

 

そして、見事大阪選手が優勝し、授賞式に移ります。

 

司会が話始めても、観客のブーイングはやまないのです。

ウィリアムスがスピーチの際、

「もうブーイングはやめて」とウィリアムスが言うと一気にブーイングが鳴りやめます。彼女は女王らしく、新たな女王大阪選手を歓迎するのでした。

 

 

そして、フィナーレに新女王大阪なおみ選手のスピーチが始まります。

(以下授賞式のスピーチを勝手に英語から翻訳)

司会が質問すると、その質問とは違うことを話したいと言い、

 

「みんなが彼女を応援していたことは知っています。こんな終わり方をしてすみません。試合を見てくれてありがとう。セリーナ(ウィリアムス)と決勝で戦うという夢が叶いました。」

 

とコメントし、一度も笑顔を見せることなく、時には涙を浮かべ、授賞式は終わったのです。

 

以上がこの試合の全貌です。



腐りきった試合から見えてくるアメリカという国とは

日本人として史上初の晴れ舞台となったこの試合がなぜこんな形で終わったのか。

それを考えるには、ウィリアムスが再三受けていた警告が本当に彼女が主張していた

 

女性だから、黒人だから、母親だから受けた仕打ちだったのかということを考える必要があります。

 

僕はテニスに関してはミーハーで試合中のコーチング(指示)が反則なのかも知りませんでしたので、試合後のインタビューが書かれた記事を元に話を進めます。

 

試合後のウィリアムスの関係者にインタビューによると、

 

コーチは試合中に彼女にコーチングをした。と認めていているのです。

つまり彼女は審判の判決に逆ギレしていたということになるのです。そして、彼女の主張に乗っかるように観客がブーイングを始めたという構図が出来上がります。

 

2017年の映画界のスキャンダルで女性の権利の向上を求める動きが活発し、アメリカ全土にこの動きが広がりました。

テニスは単なるミーハーなので、真実はわかりませんが、いまある情報だけを頼りにすると彼女の主張は女王らしくない、だらしないワガママだったのではないでしょうか。



他人を思いやり誰よりも大人であり日本人の鏡であった大阪選手

3歳のときにアメリカに引っ越し、本格的にテニスに打ち込みました。そして、そんな幼い女の子には夢があったのです。

 

憧れであったセリーヌウィリアムス選手と戦うというです。

 

そして数年後、そんな少女はその長年を夢を全米オープンという世界最高の地で叶えるのでした。憧れの女王セリーヌとの決戦、さぞ彼女は興奮したでしょう。

 

しかしそんな最中こんな騒動が起きてしまうのです。

試合中盤から鳴りやまないブーイングの中、日本を背負いひとりで必死に戦ったのです。決して諦めず、会場の雰囲気などものともぜす果敢に戦う彼女の生きざまはまさに涙がぽつぽつと流れてくるものでした。

 

優勝が決まったあと、彼女はベンチへ一直線に向かい涙を浮かべるのでした。その面影は優勝した人間が決してすることがない表情でした。

 

授賞式に移り、鳴りやまないブーイング。

授賞式では一度も笑顔をみせず、複雑な思いを噛みしめ、涙をこらえる表情。

 

すると司会が

「憧れであったセリーナと果敢に闘い、ついに勝ちました!いまの心情は?」

と聞かれた彼女はその質問とは違うことを言いますと言い、

 

みんながセリーナを応援していたことは知っています。

こんな終わり方をしてすみません。

 

といい決して笑顔をみせることなく、今にでも湧き出そうな涙を浮かべ最後に

 

試合を見てくれてありがとう。

 

と言い残すのでした。

20歳の若き才能が開花した晴れ舞台では辛すぎる会場の反応です。

日本人の律儀で他人を思いやる礼、つまり他社を尊重することから生まれる謙虚さはまさに清き日本人の美徳であると思います。

 

これをいうと差別発言や、偏見になりうるかもしれなせんが、ひとつ言わせてください。数年アメリカに住み、僕は全米を横断し、多くの人間を出会ってきましたが、この試合の出来事に僕は全く驚きませんでした。

 

なぜ弱冠20歳の少女の初の晴れ舞台をいい年した大人たちが子供みたく駄々をこね、ぶち壊しにするのでしょうか。

 

どの国にも特徴があり、アメリカの自分の意見を気兼ねなく発言する文化は本当に素晴らしいと思います。

ですが、今回の試合で僕は本当に失望しました。

 

なぜ20歳の罪のない人間が優勝した晴れ舞台で謝らなければいけなかったのか。

 

そして、彼女が会場内で一番大人びた対応をしたということも周知の事実です。

 

今回の一試合で、アメリカの闇を垣間見れる瞬間だと思います。

今回新たに大阪選手ほど日本人がいないと僕は思いました。

 

日本人は何事にも丁寧に接するため、ときにアメリカ人に日本人は礼儀正しすぎると笑われますが、彼女の対応をみて日本語はあまり話せないけども、彼女ほど日本人的感性が備わっている人間はいないのではないでしょう。

 

前に彼女が日本人としてテニスの試合に志願することがニュースに流れ、一部の人間がネット上で日本語が話せないのになんで日本人として試合で出る?みたいな批判があったみたいですが、僕からしたら彼女ほど日本人な人間はいないし、同じ日本人として、同世代として、尊敬します。

 

ときに日本人は考え方の視野が狭すぎると痛感するときが多々ありますが、僕からしたら言葉を話す、話さないの問題ではなく、彼女の人柄こそが僕個人の中で最高級の日本人ではないかと思いました。

なぜ今回このような文章を書いたのかというと、日本メディアは一番伝えなければうけないことを忘れている気がしたのと、この試合の出来事が、ボクが全米をヒッチハイクで横断した際アメリカについて感じたことが、共通していたと思い、文章に起こしました。

 

アメリカは僕の中で素晴らしい国であると同時に理解できないことが多々ありました。

それはこの国に関わらず日本にも言えることですが、ひとつのことについて様々な視点で捉えてみると見え方が変わって面白いなと思います。

 

勿論、この意見には反対の意見を持つ人もいると思いますが、この試合後がーっと僕が感じたことです。

びぇ!